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Inside Vivienne Westwood

Worlds End Shop(ワールズエンドショップの始まり)

ロンドンのチェルシー区King’s road(キングズロード)430番地には、ヴィヴィアンが1970年代のパンクムーブメント時代に、当時のパートナーのマルコム・マクラーレンと初めて構えたWorlds End(ワールズエンド)というお店があります。40年以上もキングズロードの顔として君臨してきたそのお店は、今ではヴィヴィアン・ウエストウッドファンやパンクファンの方々の聖地のような場所となり、 毎日世界各国からたくさんの人達がやってきます。

さて、それではヴィヴィアンはどのようにこの場所にお店を構えることになったのでしょうか。46年前の歴史の謎を紐解いてくれたのは、ヴィヴィアンの長男で、写真家、活動家であり、アーティストとしてもマルチに活躍するベン・ウエストウッドでした。

「母とマルコムが別れてから、マルコムとはほとんど会うことがなかったし、たまに会ってもほとんど会話をすることもなく、不穏な雰囲気が流れていた。でも、とある日、偶然会ったマルコムと話をしていた時、彼と共に生活した日々は、僕にとってとても面白く、得るものが大きかったことを伝えると、それが二人の壁を壊してくれ、マルコムが後日、僕のスタジオに来ることになった。その時にマルコムが、ふとワールズエンドショップを手にした時の話をしてくれたんだ。

今、僕が住むクラパムの自宅は、昔、母とマルコム、そして僕たちが住んでいたフラットなんだけど、当時は、マルコム流に言うと、飼っていた猫を振り回すこともできないほど物で溢れていたんだ。当時のマルコムにはお金もないし、1971年のある日、家にいる事を息苦しく感じた彼は、あてもなくお気に入りの新しいパウダーブルーのテディーボーイスーツを着てキングズロード辺りまで歩いてみることにした。

ワールズエンド(エリアの名前)辺りまで来たときに、突然大雨が降ってきた。新しいスーツを台無しにしたくなかったマルコムは、そばにあった電話ボックスの中で雨宿りすることにした。そこに突然一人の男が目の前にやって来て『面白そうな男だな、俺の店に遊びに来ないか?』と言ったんだ。その店がキングズ・ロード430番地だった。その店のオーナーはマルコムをとても気に入り、店の中の小さなコーナーをマルコムに任せてくれた。それでマルコムはそこでレコードや雑誌を売り始めた。すると数週間後、そのオーナーが「しばらく出かけるから店番をしておいてくれ!」と、マルコムに鍵を預け、そしてそのまま帰って来なかった。

その店全部をタダで使えると思ったマルコムは、レコードだけじゃなく、今度は服を売ろうと考えた。そこで、ヴィヴィアンが、その店のために服を作ったり、当時持っていた服を使ってカスタマイズするようになったんだ。そのまま3ヶ月が経過して、次はお店の大家さんが家賃の催促にやって来た。事実を伝えたマルコムに、大家さんは賃料を下げてくれ、そのままその場所を使ってもいいと言ってくれた。1950年代のテディーボーイルックをコピーした服をそこで売り出すようになり、お店の名前をLet it Rock と名付けた。これが今のワールズエンドショップの始まりなんだ!」

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