Vivienne Westwood “CORSET EXHIBITION” 2.17 (Fri) Start｜【公式通販】ヴィヴィアン・ウエストウッド（Vivienne Westwood）

1987年、それまでアンダーウェアと認識されていたコルセットをアウターウェアとしてドレスコードに取り入れ、メゾンの常識を覆したVivienne Westwood。

以来、今日まで続くVivienne Westwoodのコルセットの歴史を、新作を含む7点から紐解く展示会「Vivienne Westwood CORSET EXHIBITION」のワールドツアーがスタート。日本では、2月17日よりVivienne Westwood青山店で開催します。

会場ではデザイナー、ヴィヴィアン・ウエストウッドのコルセットデザインにおける創意工夫と、アンドレアス・クロンターラーによる歴史的な衣服への新たな解釈が盛り込まれた特別な7点を展示するほか、ブランドにおける最初期のコルセット「PORTRAIT CORSET」を３D チャームに仕上げた限定ジュエリーを発売します。

Vivienne Westwood CORSET EXHIBITION

■会場
Vivienne Westwood 青山店２F

■期間
2023年2月17日(金)～2月26日(日)

展示コルセットのご紹介

PORTRAIT CORSET
Vivienne Westwood
2022年秋冬コレクション「Wild Beauty」より

このコルセットは1987年秋冬コレクション「Harris Tweed」で初めて発表したもので、18世紀の上流階級の女性が身につけたフラット・コルセットに対する、ヴィヴィアンの独創的なアプローチが表れています。その構造は側面にストレッチパネルを用い、従来の紐に代わりジッパーで留めるという現代的なものでした。

SUNDAY CORSET
Vivienne Westwood
2023年春夏コレクション「Born to Rewild」より

SUNDAY CORSETは2023年春夏コレクションの新しいデザインです。Andreas Kronthaler for Vivienne WestwoodのGIGI CORSETに見られるハート型のシルエットを新たに採用し、より柔らかな印象を与えたほか、90年代のSUNDAY DRESSの流れるようなドレープを取り入れました。

DORIS DAY CORSET
Andreas Kronthaler for Vivienne Westwood
2020年春夏コレクション「Rock Me Amadeus」より

3色のコットンに、フラワープリントを施したDORIS DAY CORSET。アンドレアスはコレクションノートの中で、コルセットがコレクションのルックに与えた影響を次のように記しています。「ボッティチェリの描くヴィーナスのように流れる布を、コキーユ・コルセットが土台となって支える。」このスタイルは20世紀のファンデーションウェアを想起させ、ヴィンテージのアンダーウェアのような印象を与えます。

MEN’S CORSET
Andreas Kronthaler for Vivienne Westwood
2020年春夏コレクション「Rock Me Amadeus」より

オレンジとホワイトのコットンに花柄のジャカードプリントを施したメンズコルセット。このコレクションでは、アート、歴史、政治に対するメゾンの強い好奇心を反映し、様々な文化的なリファレンスによるシンフォニーを提案しました。

SHORT SLEEVED COURT CORSET
Vivienne Westwood Gold Label
2012年春夏コレクション「War & Peace」より

2012年春夏コレクションで、ヴィヴィアンはオーバーサイズのシルエットを更に洗練しました。コレクションノートには次のように書かれています。「以前から、伝統的なコルセットをオーバーサイズで制作してみたかった。ジャケットとして着れば、兵士やバイカーのようにタフに見えるでしょう。今回選んだのは、チャールズ2世の時代のコルセットです。」

このコルセット・ジャケットはロンドンのウォレス・コレクションで展示されている鎧をモチーフにしたもので、身体を拘束するのではなく、むしろフレームとして機能し、戦いに挑む女性騎士のような印象を与えるデザインです。コルセットは現代女性に「女王が身につけた鎧のような感覚」を与えるものであると、アンドレアス・クロンターラーは述べています。

COURT CORSET DRESS
Vivienne Westwood Gold Label
2012年春夏コレクション「War & Peace」より

手作業により刺繍を施したレースにベージュのチュールを重ねたこの作品は、「すべてのファッションは過去に由来し、過去から現在への翻訳であり、そして未来の可能性の世界への投影である」というヴィヴィアンのビジョンを忠実に再現しています。

「私たちがオーバーサイズにしたコルセットはチャールズ2世の時代のもので、肖像画に描かれた、ベッドから引き抜いたシーツやサテンのカバーで身を包んだ美女たちである」と、ヴィヴィアンはコレクションノートで述べています。

ここにおいてコルセットは、もはやボディラインを補正するものではなく、むしろジャケットやドレスとしてオーバーサイズで着用されます。これは18世紀のヴェルサイユ宮殿で着用された、煩わしく苦痛なものとは異なる、PORTRAIT CORSETで表現した自由の精神を反映したものです。

HISTORICAL CORSET
Vivienne Westwood Gold Label
2012年秋冬コレクション「London」より

このワンショルダーコルセットは、ヴィヴィアンがコレクションの制作に際し、伝統的な仕立ての破壊に挑戦したことを示しています。

「私は人間の英知と関わることで、ファッションに過去を取り込もうとしてきました。しかし、私たちは決して忠実に過去を再現できず、時代の変化や自身の経験に振り回されるのです。模倣しようしたときに、新しいことをやっている自分に気づくのです。私は、ファッションは自己表現であり、それは人がより素敵に見えるための方法だと考えています。」ヴィヴィアンはショーノートの中でこのように記載しています。

この作品にみられるアシンメトリー性は、ブランドのデザインに繰り返し登場する要素です。多くの場合、これは絵画で描かれる身体に対するドレープの動きを表現し、「自然な身体の動きを布に刻み、凍結させる」というアイデアをデザインに取り入れるものです。